NTTドコモから「ahamo」、KDDIから「povo」、ソフトバンクから「LINEMO」と大手キャリアからオンライン専用のスマホ料金プランが登場しています。これらのプランには一体どのような違いがあるのか。
このページではahamo・povo・LINEMOの料金比較ができ、サービスの特徴・違い・注意点について記載しています。また、データ容量の指定・料金が安い順、ギガが多い順など条件を指定して比較することも可能です。
ahamo 料金プラン・特徴・注意点
料金プラン
- ahamoプラン 2,970円(税込)
ahamoはワンプランのみ提供されています。
(ahamoプランという名称ではなく本記事ではそのように命名しています)
20GBのデータ容量と5分以内の国内通話が上記の金額に含まれています。
データ量超過後の通信速度は1Mbps。
データ超過後、1GB毎に550円で追加購入が可能。
上記価格には5分以内の国内通話が上記の金額に含まれていますが、完全通話定額で使いたいという方向けに通話定額オプションも用意されています。
- 通話定額 1,100円(税込)
ahamoの基本データ量は20GBありますが、さらにギガを使いたい人向けにahamo大盛りオプションを用意しています。80GBのデータ容量が追加され合計100GBを使うことが可能です(※日本国内において)。
- ahamo 大盛り 1,980円(税込)
基本プランに通話定額・データ(ギガ)追加オプション等を組み合わせると以下のような金額になります。
ahamoプラン+ 通話定額 | 4,070(税込) |
ahamoプラン+ ahamo 大盛り | 4,950(税込) |
ahamoプラン+ 通話定額 + ahamo 大盛り | 6,050(税込) |
ahamo独自のサービス(特徴)
- ahamo利用料金をdカードでお支払いすると1GB/月追加。dカードGOLDは5GB/月追加。
- スマホ本体の購入とケータイ補償サービスの加入(任意)が可能。
(iPhoneの場合のみAppleCare+を選べる) - dカードを同時申し込みする事が可能。
(dカードGOLDは年会費が必要) - 抽選でdポイントが当たるahaクエスト(2022年07月19日開始)。
事務手数料等の必要な費用
契約事務手数料 | 0円 |
SIMカード再発行手数料 | 1,100円〜2,200円/回 |
eSIM再発行手数料 | 0円(キャンペーン) |
契約解除料 | 0円 |
MNP転出手数料 | 0円 |
* eSIM再発行手数料はキャンペーンにより0円。ドコモショップでお手続きされる場合には手数料2,200円(税込)。
* その他、事務手数料等の必要な費用についての注意点は記事後編に記載。
ahamoの注意点
ahamo大盛りオプションで追加したデータ容量80GBは国内で利用することができますが、海外では利用することができません(海外で利用できるデータ容量は20GBまで)。
2022年1月に管理人はahamoデビュー!
ahamoはNTTドコモのプランのひとつで、NTTドコモからahamoへプラン変更することが可能です。
LINEMO 料金プラン・特徴・注意点
料金プラン
- ミニプラン 990円(税込)
- スマホプラン 2,728円(税込)
LINEMOはこの2つのプランが用意されています。
ミニプランは1ヶ月で3GBまで。データ量超過後の通信速度は300kbps。
スマホプラン1ヶ月で20GBまで。データ量超過後の通信速度は1Mbps。
データ超過後、1GB毎に550円で追加購入が可能。
通話をメインで使いたいという方向けに通話オプションも用意されています。
- 通話準定額 550円(税込)
5分以内の国内通話が無料になる通話オプション - 通話定額 1,650円(税込)
通話時間・回数ともに無制限で、国内通話がかけ放題になる通話オプション
これらを組み合わせると以下のような金額になります。
ミニプラン+通話準定額 | 1,540円(税込) |
ミニプラン+通話定額 | 2,640(税込) |
スマホプラン+通話準定額 | 3,278円(税込) |
スマホプラン+通話定額 | 4,378(税込) |
5,000円未満で20Gまで使えて通話もし放題ということが可能になります。
LINEMO独自のサービス(特徴)
- LINEギガフリー
- LINEスタンプ プレミアム for LINEMO
LINEスタンプ プレミアム ポイントバックキャンペーン
LINEギガフリーは、LINEアプリのトーク・音声通話・ビデオ電話・画像や動画の送受信・LINE VOOM(旧:タイムライン)への投稿操作を行う際に生じるデータデータ消費がゼロになる(カウントフリー)サービスです。通信速度制限がかかってもLINEアプリのこれらの動作の通信速度は落ちません。しかしLINEアプリの中でも対象外のサービスがあります。
LINEスタンプ プレミアムは、900万種類以上の対象クリエイターズスタンプ・絵文字が使い放題のサブスクリプションサービスです。LINEMOを契約中にLINEスタンプ プレミアムに申し込みをすると毎月ポイントバックを得る事ができるサービスです。ベーシックコース/デラックスコースと分かれていますのでLINEスタンプをいっぱい使いたい!という方はデラックスコースがおすすめです。詳細はLINEスタンプ プレミアム ポイントバックキャンペーンをご確認ください。
LINEスタンプ プレミアム ポイントバックキャンペーンは2022年7月31日にて終了。以後はスマホプラン契約者向けにLINEスタンプ プレミアム for LINEMOの提供をしています。
事務手数料等の必要な費用
契約事務手数料 | 0円 |
SIMカード再発行手数料 | 0円/回 |
eSIM再発行手数料 | 0円/回 |
SIM変更手数料 | 0円/回 |
契約解除料 | 0円 |
MNP転出手数料 | 0円 |
LINEMOの注意点
LINEMOにはLINEアプリのカウントフリー機能があり、LINEで利用するデータ容量を気にせず使うことができますが、「トークでの位置情報の共有」「ニュース記事詳細の閲覧」などLINEの一部の機能ではカウントフリーにはなりません。
povo(povo 2.0)料金プラン・特徴・注意点
料金プラン
- povoプラン 0円(税込)
povoもワンプランのみ提供されています。
(povoプランという名称ではなく本記事ではそのように命名しています)
データは下記のトッピングの中から購入。
データには有効期限が設定されていますので、購入の際には注意が必要です。
0円0GB時は通信速度は128kbps。
- データ使い放題(24時間) 330円/回(税込)
- データ追加1GB(7日間) 390円/回(税込)
- データ追加3GB(30日間) 990円/回(税込)
- データ追加20GB(30日間) 2,700円/回(税込)
- データ追加60GB(90日間) 6,490円/回(税込)
- データ追加150GB(180日間) 12,980円/回(税込)
通話をメインで使いたいという方向けに通話トッピングも用意されています。
- 5分以内通話かけ放題 550円(税込)
- 通話かけ放題 1,650円(税込)
3GB、20GB、5分以内通話かけ放題、通話かけ放題、それぞれのトッピングを組み合わせてみると以下のようになります。
データ追加3GB+5分以内通話かけ放題 | 1,540円(税込) |
データ追加3GB+5分以内通話かけ放題 | 2,640(税込) |
データ追加20GB+通話かけ放題 | 3,250円(税込) |
データ追加20GB+通話かけ放題 | 4,350(税込) |
povo独自のサービス(特徴)
povo最大の特徴は基本料0円からはじめ、トッピングと呼ばれるオプションを選ぶことで料金プランを構成する仕組みです。ネットショップでポチポチ買い物をするように「今月は何ギガ買おうかな?」という楽しみ感覚でスマホを使えるかもしれません。お申し込みがアプリからのみ受け付けていることも特徴です。
- コンテンツトッピング
- ギガ活
2021年11月29日現在、コンテンツトッピングはDAZNとsmash.がありますが、DAZNは通常公式サイトから申し込みを行うと1ヶ月契約になる所、7日間の使い放題というトッピングが使えるのはpovo独自の魅力のように感じます。
また、ギガ活という独自のサービスも展開しています。ギガを購入する以外にギガ活キャンペーンにエントリーして、お店での買い物やauPayでの決済等の利用に応じてギガを獲得するというゲーム感覚のギガチャージ方法も提供しています。遊び心を感じますね。詳細はギガ活についてまとめたページをご確認ください。
事務手数料等の必要な費用
契約事務手数料 | 0円 |
SIMカード再発行手数料 | 0円/回 |
eSIM再発行手数料 | 0円/回 |
SIM変更手数料 | 0円/回 |
契約解除料 | 0円 |
MNP転出手数料 | 0円 |
povo2.0の注意点
povo 2.0は0円から維持できるスマホプランですが、180日間電話やSMSの利用がない場合やトッピングの購入がない場合には利用停止〜自動解約となってしまう点は注意が必要です。
当ブログの管理人も利用停止予告メールを受け取り、慌ててトッピングを購入したことがあります。その時の記事を参考にリンクしておきます。
ahamo・povo・LINEMO 電話かけ放題をつけた場合の比較
上記でahamo、povo、LINMOの情報を管理人なりに整理して説明してきました。
20GB + 電話かけ放題ありの料金比較
ahamoはワンプランのみですので、わかりやすく20GBプランで並べて料金比較してみますと以下のようになります。
5分かけ放題 (20GBプラン) |
完全かけ放題 (20GBプラン) |
|
---|---|---|
ahamo | 2,970円(税込) | 4,070(税込) |
LINEMO | 3,278円(税込) | 4,378(税込) |
povo | 3,250円(税込) | 4,350(税込) |
5分以内通話かけ放題あり、通話かけ放題あり、20GBのプランのみで比較してみるとどちらの場合でもahamoが最安値となりました。
3GB + 電話かけ放題ありの料金比較
データ容量を毎月20GBも使っておらず、3GBで収まっている人はLINEMO、povoの検討も良いかと思います。
LINEMOとpovoの3GBプランで並べて料金比較してみますと以下のようになります。
5分かけ放題 (3GBプラン) |
完全かけ放題 (3GBプラン) |
|
---|---|---|
LINEMO | 1,540円(税込) | 2,640(税込) |
povo | 1,540円(税込) | 2,640(税込) |
値段一緒(笑)
もうこれはSoftbank回線が好きか、au回線が好きか、LINEスタンプオプションによる特典があるか、コンテンツトッピングとしてDAZNとsmash.があるか、などそれぞれの特徴によって選ぶことになりそうです。
ahamo povo LINEMOへの乗り換え時に必要な手数料
事務手数料等の必要な費用について補足となりますが、他社からの転入の場合は、MNP転出手数料・スマホの割賦契約・解約月は割引がなくなる、などで解約した月は月額費用が高額になる可能性があるので注意が必要です。
また、SIMカード返却が必要な格安SIMの場合はSIMカード返却にかかる郵送代も必要です。

管理人が一番気になった点としてはahamoではSIM発行手数料が場合によっては必要になることです。ahamoには今後SIM発行手数料が無料になるかどうかという点を期待しつつ、LINEMOやpovoがSIM発行手数料を有料にしないか、と言った所を注視したいと思いました。
povo・LINEMOはSIMのみを販売しているため、スマホ本体は自分で用意する必要がありますが、使いたいスマホがeSIMのみ対応している、eSIMに対応していない(物理SIMのみ対応している)等と言った理由からSIMカードを再発行する必要性が多少なり出てくるのではないかという所です。
ahamoではスマホ本体もセットで販売していますが、スマホ本体を自分で用意した場合は上記と同じような状況となりSIMカードを再発行する必要性が出てくる場合があります。
手数料を支払えばそれで構わないと言えばそれまでですが、回数が増えるとその分費用負担も増えそうです。(あとeSIMのプロファイルを誤って削除しちゃった等も)
値段だけみると似たり寄ったりといった印象ですが、それぞれ特徴が違いますので、自分にあったブランドを選ぶとよいのかなと思います。
スマホのオンライン契約はなんだか難しそう(povoは特にアプリ入れて契約とかめんどくさそうw)、という考え方を改める事でスマホ料金の見直しが可能になりそうです。
オンライン専用ブランドの登場によってMVNOにはなかった新しい選択肢が増えています。