2023年9月19日、ついにソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO で eSIM クイック転送ができるようになったことが発表されました。
eSIM クイック転送は iOS 16以上の iPhone 同士であれば SIM の再発行手続きなどを通信事業者に連絡することなく、機種同士で SIM の引越しができる機能です(※ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMOの場合は iOS 17 以上)。
通信事業者での再発行は手数料がかかる場合がある上に、時間もかかりますが、 自分で iPhone の機種同士で SIM の転送・再発行ができるとなると便利ですね。
ドコモ、ahamo、au、UQモバイル、povo2.0、楽天モバイルはすでに eSIM クイック転送に対応済みですが、ソフトバンクグループの通信事業者3社も対応できるようになりました。
eSIM クイック転送対応になりできるようになったこと
ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO で eSIM クイック転送対応となりましたが、何ができるようになったのか見てみます。
使用中の iPhone → 新しい iPhone
・eSIM を転送する
・ソフトバンク:USIMカードを eSIM に変更する
ワイモバイル・LINEMO:SIMカードを eSIM に変更する
使用中の iPhone
ソフトバンク:USIMカードを eSIM に変更する
ワイモバイル・LINEMO:SIMカードを eSIM に変更する
以上のことを自分の手元の iPhone で出来れば、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO での SIM の再発行手続きは不要となります。
ソフトバンク ワイモバイル LINEMO eSIM クイック転送の注意点
iOS 16 以上の iPhone 同士であれば eSIM クイック転送はできるのですが、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO の場合、iOS 17 以上とされています。
この点は他社と異なる場合がありますので、注意が必要です。
※ iOS17 以上であっても日本で発売された iPhone 以外では動作保証されていません( LINEMO )。
eSIM クイック転送の途中や eSIM 再発行が完了してしまう前に、今まで使用していた iPhone のリセットをしてしまうと、クイック転送ができなくなります。
完全に SIM の移行ができて通信や通話が出来るか確認するまでは、移行前の iPhone のリセットはしないように注意しましょう。
eSIM クイック転送ができる iPhone の機種とOSバージョン
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO で eSIM クイック転送が可能な機種は iOS 17 以上の iPhone で、以下の機種であることとされています。
iPhone 15 / 15 Plus / 15 Pro / 15 Pro Max
iPhone 14 / Plus / 14 Pro / 14 Pro Max
iPhone SE(第3世代)
iPhone 13 mini / 13 / 13 Pro / 13 Pro Max
iPhone 12 mini / 12 / 12 Pro / 12 Pro Max
iPhone SE(第2世代)
iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max
iPhone XR / XS / XS Max
※ 2023年9月19日 時点
受付時間が決まっている
手元にある iPhone 同士で自分で eSIM クイック転送を行いますが、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO で eSIM クイック転送の受付時間帯は決まっています。
ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO:2:00 〜 23:30
※ メンテナンス等、上記時間以外でも利用不可の場合あり
※ 2023年9月19日 時点
事前準備が必要
eSIM クイック転送を自分で行うには、事前準備をしておいた方がスムーズにできます。
- Wi-Fi に接続できるようにしておくこと
- 利用中の iPhone・新しく使う iPhone 共に iOS 17 以降へアップデートしておくこと
※ iPhone の OS バージョンの確認は設定アプリから「一般」→「ソフトウェアアップデート」で出来ます。 - 利用中の iPhone にパスコードが設定されていること
大手通信事業者各社で可能になった iPhone の eSIM クイック転送
今回ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO で iPhone の eSIM クイック転送が出来るようになったことで、ドコモ、ahamo、au、UQモバイル、povo2.0、楽天モバイルと、大手通信事業者各社の足並みが揃いました。
格安SIM の事業者ではまだ可能になっているところはありませんが、今後進んでいくことを期待したいところです(※記事執筆時点)。
機種変更したい場合など、SIMカードであれば差し替えるだけで簡単でしたが、eSIM の場合は再発行手続きやプロファイルのダウンロードなど時間もかかってしまいます。
iPhone 同士だけ(OSバージョンが古い場合は不可)ですが、eSIM の移行や SIMカードから eSIM に変更が自分でできるようになると便利です。

Android スマホ同士や Android と iPhone 間でも eSIM クイック転送ができるようになるのは、まだまだ遠い未来なのかな・・・
慣れないと時間がかかるかもしれませんが、ソフトバンク・ワイモバイル・LINEMO だけでなく、各社公式サイトで eSIM クイック転送の仕方を詳しく方法を記載しているので、手順通りに進めることができます。
今後 eSIM の利便性がどんどん広がっていくことが楽しみです。
- ソフトバンク | eSIM クイック転送の提供開始のご案内
- ソフトバンク | eSIM クイック転送
- ワイモバイル | eSIM クイック転送の提供開始のご案内
- ワイモバイル | eSIM クイック転送
- LINEMO | eSIM クイック転送の提供開始のご案内
- LINEMO | eSIMクイック転送
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